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- 2020.01.31 Friday
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「第二の矢を受けない」
日々ありがとうございます。
師走の月に入りました。今年は、教会発足55周年をみなさんとともにお祝いさせていただき、感謝とともに誓願を新たにさせていただきました。誠にありがとうございました。
今月も、会長先生のご法話を通して、1年間を振り返り、自らの心田を耕し、明るく・優しく・温かく菩薩行ができるよう精進してまいりたいと存じます。
とらわれない
・禅僧で仏教学者の原坦山師の逸話の中の言葉「君は、まだあの娘を抱えていたのか。私はあの川原にすっかりおろしてきたよ」は、慈悲のぬくもりとともに、一事にとらわれない大切さをさり気なく伝える話です。
・私たちは、毎日いろいろなできごとに遇い、喜怒哀楽さまざまな感情を抱きます。人間としてそれは当たり前のことで、そうした感情の一つ一つを釈尊は「第一の矢」といいます。
・どうすれば苦楽の海に溺れることがないのか・・・その答えは、最初に抱いた感情にとらわれないこと、つまり「第二の矢」を受けないことだ、と釈尊はいうのです。
「妄想・執着」という荷物をすっかりとおろしていきたいものです。
心をコントロールする
・原坦山師のように、わき起こった情意をそのつど、その場に「おろして」いければ、思い煩いも苦悩も味わわずにすみそうですが、それはむずかしいことです。
・できれば精神的にも肉体的にも痛い思いはしたくないものです。だからこそ、欲望や執着にふりまわされるという第二、第三の矢を受けないことが肝心なのです。
・禅の世界に「二念を継がない」という言葉があります。煩悩がわいても、それを追いかけてあれこれ思いをめぐらさない、心に浮かんだ思いを妄想でふくらまさないということです。
「心をコントロールする」ために、基本信行をコツコツとさせていただき、第二・第三の矢を受けない精進をさせていただきましょう。
今月は、仏教の三大行事の一つ「成道会」の月です。釈尊成道の意義をしっかりと受けとめ、開祖さま・会長先生の願いを我が願いとし、布教伝道に精進して参りましょう。
合掌
平成27年12月1日 教会長 西村 季代子