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- 2020.01.31 Friday
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2月会長法話「お世話になる、ということ」
日々ありがとうございます。「1月は行く。2月は逃げる。3月は去る。」
という諺がありますが、早いものでもう2月、毎日がおかげさまで有り難く過ぎ去っていきます。寒修行も無事終了し、4日よりいよいよ甲(きのえ)午(うま)四緑木星の年へ入ります。
四緑木星の年は一般的に、礼儀正しく穏やかな年になると言われています。
自然や人間のあり方が見直されることでしょう。
尚一層「少欲知足」の教え菩薩行が大切になってくることでしょう。
今月も、会長先生のご法話を通して、自らの心田を耕し、明るく・優しく・温かく菩薩行ができるよう精進してまいりたいと存じます。
「寝たきり」という布施
・「平均寿命」・・・私たちが何歳まで生きられるかの平均。
男性79.55歳 女性86.30歳
・「健康寿命」・・・健康で、日常いかなる制限もされずに生活
が送れる期間。男性70.42歳
女性73.42歳
・仮に寝たきりで人さまのお世話になったとしても、大きく
とらえるとそれはとても意義のある布施の一つ。
・病気の人は病気の姿を、年老いた人はそのありのままの姿を
見せることで、観音さまの救済のごとく、人に大事なことを
伝えている。
「寝たきり」の布施という見方は、仏教ならではの受けとめ方だと思います。
人に迷惑をかけたくないとか、お世話になるのは心苦しいという気持ちは誰もが持っているものです。お世話になるというと一方的のように感じますが、その人その人にしかできない布施をさせていただいていることをしっかりと受けとめて、どちらの立場になっても、明るく・優しく・温かく接していきたいものです。
「させていただく」「ありがたい」
・体が不自由で手助けが必要な人は、そのことをとおして人に無償の
愛や慈悲にめざめるきっかけを与えている。
・素直に喜び、「ありがとう」とお伝えすることが何よりのお返し。
・布施するもののすべてが清浄であって初めて「布施」が成り立つ。
・「お世話させていただけてありがたい」という気持ちで接し、
受ける人は、感謝で 「布施をさせていただけてありがたい」との
思いで「ありがとう」と応えると血の通った交流やお互いの成長が
ある。
目の前の一人一人の方を大事にし、声掛けをしていきましょう。
病気の人や弱い人を見下すのではなく、見上げていきましょう。
布施行こそ最高の慈悲行です。「ありがとう」の実践を続けていきましょう。
今月は、涅槃会の月です。涅槃会は、釈尊が入滅前に説かれた自灯明・法灯明の教えとともに、一日一日を真剣にいきていくことの大切さをかみしめる日でもあります。かみしめ・学び・実践したことを、悦びをもって伝えていきましょう。
合掌
平成26年2月1日 教会長 西村 季代子