9月会長法話「人に『伝える』ということ」

 

日々ありがとうございます。

まだまだ暑い日が続いています。秋の夜中に虫の声が聞こえるのはいつでしょうか。先月の初めには、比叡山宗教者サミット30周年の集いが開催され代表の方と参加させていただき世界平和を祈願させていただきました。開祖さまのお徳と深いお慈悲に感謝させていただきます。

今月も会長先生のご法話を通して、自らの心田を耕し、明るく・優しく・温かく菩薩行ができるよう精進してまいりましょう。

 

法を伝える意味

 

仏さまの教えを学び、生活のなかで実践していくことは、さまざまなことが起こる人生において、直面した苦悩を受けとめて乗り越えていく「智慧」を身につけることになります。

  • 学んだ教えを人さまにお伝えすることは、より生きていくうえでの「智慧」や「慈悲」を体得する大事な実践であります。
  • 法を伝えること、つまり布教伝道は、「一人でも多くの人に真理を知ってもらい、幸せになってもらいたい」と願う法の布施であると同時に、法を伝えることを通して、自らの心田を耕していく精進にほかならないのです。

     

    法は人のために説くのではなく、自分のために説く(自らの心田を耕すために)ということをしっかりと受けとめ、精進していきたいものです。

     

    智慧海の如くならん」

     

  • お経の「三帰依文」の一節「智慧海の如くならん」と願い、誓っているが、つねにその場にふさわしい仏さまの智慧をいただくには、「衆生と共に 深く経蔵に入って」・・・つまり、相手とのご縁を大切にして、いつ、だれに対しても「学ぶ」姿勢を忘れないことを教えてもらってる。
  • 「教えよう教えようとすればするほど智慧の泉は涸れ、学ぼう学ぼうとすると、智慧の泉はこんこんと湧いてくる」
  • 教えよう、伝えようという気持ちよりも、相手の声にひたすら耳を傾け、学ぼうとする姿勢のなかから、相手によく理解してもらえる言葉や心くばり、すなわち自他をよりよく生かす知恵が湧いてくのだと思います。
  • 「ありがたいことをたくさん見つけ、人さまに伝えていく」。そこには、つねに感謝を忘れない心の姿勢があり、日々の幸せと喜びがあります。それが布教伝道につながります。

     

    学ばせていただくという謙虚な姿勢で日々のふれあいや出来事を仏さまのおはからいと受けとめ、ありがたいことをたくさん人さまにお伝えしていきたいと思います。

     

     

    今月は、脇祖さま報恩会の月です。慈悲行を徹底された脇祖さまに倣い、慈悲の心をもって、菩薩行をさせていただきましょう。また、各地区の彼岸供養も慈悲のお手取りをさせていただき、ご先祖様に感謝の回向をおくり、ありがたいことをたくさん伝えていきましょう。

                                           合掌

              

    平成29年9月1日           教会長  西村 季代子